友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の
あいだに出会った たくさんの本の中から
ポツリ ポツリと 気の向くままに
選んでもらって ご紹介致します。
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A moveable Feast
Ernest Hemingway
ヘミングウェイは、小説家を志し、他の仕事を一切
せず、貧乏ながら毎日作品作りに精を出していた。
これは当時を振り返って書いた回想録。
フォード・マードックス、スコット・フィッジェラルド、
ガートルード・スティンなどが会話形式で描か
れているのが興味深い。作家の死後発表された
( 1964年 ) のには意味があった。
ロスト・ジェネレーションの意味もここに出てくる。
有名無名の人々と沢山交遊し、そして自分の考え、
スタイルを築いてゆくヘミングウェイにとって
当時のパリは楽園 ( パラダイス ) に一番近か
ったのかもしれない。
そして、無名の彼には何も失う物がなかった。
A MOVEABLE FEAST
Ernest Hemingway
( C ) / 1965/ BANTAM BOOKS
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