表紙で買った本 (連載 54)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




54



Gargantua and Pantagruel

RABELAIS


この ラブレーの小説の主人公は巨人である。

それも、とてつもない巨人である。

その彼の冒険活劇物語は下ネタ話が非常に多く、

幼児の肛門期のごとく、止まるところを知らない。

日本で言うところの ホラ話か。

ラブレーはだじゃれをふんだんに使い、当時の政治、

教会、そして社会を笑い物にしている。

彼にかかると、

philosopher も foolosopher になってしまう。

そして訳者の M.A.Screech の注釈もこの本を

もっと楽しませてくれる。

表紙は ブリューゲル ( 年長 ) 作





Gargantua and Pantagruel


(C)RABELAIS

1535 / penguin Classic (C)2006