表紙で買った本 (連載 №142)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




№142



VIVA LA REPARTEE

Dr.Mardy Grothe


” Repartee ( 反論 ) は、私達がいつも1日遅れて

思いつく事である ” と表紙に書いてあるように、

誰かと言い争いになって、あの時こう言ってやりた

かった、と思うのは誰しも同じで、この本はその時の

気の利いた一言を集めた会話本。

フランスでは ” 階段のウィット ” といい、

言い争いをしてその部屋を出て階段を下り

玄関のドアへ向かう時に、

「 こう反論すればよかった 」 と思う気持ちだそうで、

英語ではこのような言い方はない、という。


スピルバーグ ( 映画監督 ) が 『 シンドラーズリスト 』

の作曲をジョン・ウィリアムズに頼んだところ、

彼は映画を観て、自分より適任者が入るじゃないか?

と、スピルバーグに言ったところ、

スピルバーグは、こうに言った。

「 Yes. I know, but they'er all dead. 」

























VIVA LA REPARTEE


Dr.Mardy Grothe

( C )2005 / Harper-collins