表紙で買った本 (連載 125)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




125








The Man Behind The Rosenbergs

Alexander Feklikov


1950年代の大きなニュースのひとつとして、ローゼン

バーグ事件があげられる。これは、アメリカの情報を

ソ連に流したとしてローゼンバーグ夫妻が逮捕され

処刑されたというもの。無実の罪と評してアメリカのみ

ならず世界中がこの事件に異常に反応して、

アメリカ政府に二人の釈放を求め、いたる所で署名

運動やデモが繰り広げられた。

アメリカ市民は、政府のでっち上げだとして二人の無実

を信じ続けていたが、小さな二人の子どもを残して

1953年6月、処刑される。

それから半世紀後、フランスで、

” あるソビエトエージェンシーの告白 ” という題で

当時のローゼンバーグの上司の本が出版される。

これは、1940年代にソビエトのスパイとして活動を

していたローゼンバーグの交友を告白した内容で、

今回初めて人前に出たことで、今迄のローゼンバ

ーグ事件に関する本に終止符を打つことになった。

その英語版。









The Man Behind The Rosenbergs
Alexander Feklikov

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