2024年 7月 |
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先日ブログでも少し書いた 『 セザンヌの手紙 』 。 19世紀後半から20世紀初頭に生きた近代絵画の巨匠の 一人であるポール・セザンヌが書き送った手紙236通に 各所に詳細な註が付けられています。 青年時代から最晩年までの人生の変遷、その人間味、さらに 重要な大変革期だった当時のフランス美術界の状況が伝わり、 実に興味深くて面白いのです。 今まで単に観てきただけだったセザンヌの有名な代表作の数々ですが、 観る時の感じ様がとても変わりました。 セザンヌが生涯をかけてその天才を画布に表現した作品は 類い希な精神性や見事な構図、色彩の調和などが讃えられるのですが、 画業の研鑽の合間にペンとンクとでもって便箋に自ら綴った手紙には、 精神の中の別のゾーンに滞在する時のセザンヌの息づかいや 生活や相手に対するいろいろな種類の感情が、 飾ったり意図したりすることなく露呈されてしまっています。 書簡集という読み物の魅力はそこにあり、 その手紙の数々の行間に 密やかさと芳醇、プライベートで個性的なリズム、体温まで 感じられること多々なのです。 歴史上の有名人とはいえ、最初は無名なただの若者。 その彼らの初期からの手紙が捨てられずに( 捨てられたり 紛失したりももちろんあったでしょうけれど ) 保存されていた ことに驚きと感謝と感動が同時にやってきます。 そのおかげによる恩恵は計り知れません。 昔は手紙を捨てるということが単にあまりなかったということなのでしょうか? 19世紀末、もちろんそれらは直筆です。 7月は、書簡集〜手紙についていろいろ考えたり味わったりしております。 真夏に向かって気温もぐいぐい上がっていきますね、 夏の読書は、冷房も程よく効いた静かなカフェで、 がいいんだけれどなぁ。 そして、今月はお知らせがあります。 奇数の月のお楽しみ、これです! 初夏のジャズライブのご案内 日時 2024年7月15日( 月・祝 ) 開場 : 7:30pm 〜 開演 : 8:00pm 〜 ( 約50分ほどの演奏時間です ) 参加費 : 1500円 ( ワイン または お茶付き ) テナーサックス 大関智也 ベース 小林浩樹 場所 : 札幌市中央区大通西17丁目1-3太田ビル1F パスキューアイランド tel/011-215-9331 予約制ではありません、時間のご都合がつくようでしたら 当日の夜ふらりとお立ち寄りください。 活きのよい生の音に、細胞から活性化!もアリですよ♪ いつものとおり、店主・大関眞代が にこやかにお迎えしております。 みなさまのご参加を、こころよりお待ちしております!! |