表紙で買った本 (連載 98)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




98


JUNKY-

William.S.Burroughs


ほとんどの中毒者がそうであるように、

バローズも最初は麻薬に関心がなかった。


「 みんな最初は麻薬をコントロール出来る

と思うんだ。そして時々、

コントロールしたくないと思うんだ。 」 

中毒の一人が言う。


バローズがどのように麻薬に入っていったかが

NewYork を中心に書かれていて、

文字通り、麻薬中毒入門書。

そこからテキサス、ニューオリンズ、メキシコ、

と、クスリを求めて旅は続く。

クスリを売る方と買う方が命がけで交渉。

もちろん取引が成立しないことも沢山ある。


本の最後に、” JIVE TALK ( ジャイヴ・トーク )

と題して、中毒者の活用語辞典がついている。












JUNKY-
William.S.Burroughs
( C ) / 1977,1953/ Penguin Books