友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の
あいだに出会った たくさんの本の中から
ポツリ ポツリと 気の向くままに
選んでもらって ご紹介致します。
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SIDDHARTHA
Hermann Hesse
キリスト教から離れて、東洋の司教に光を求めて
書いた本がこの本だ。
一人の仏教徒が悟りをひらくまでの話を
メルヘン ( おとぎ話 ) 風に描いている。
舞台はアジア。
当時のヘッセの内面的な考え方が、
仏教という ” 静 ” をうまく物語に組み入れ、
心の安らぎを与えてくれる。 初版は1922年。
1960年代アメリカでは、
悩める若者の心を掴んだ一冊だと、
『 アルケミスト 』 の作者が序文で自分の体験と
一緒に紹介しているのが興味深い。
Hermann Hesse
SIDDHARTHA
( C ) / 2008/ PENGUIN CLASSICS
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