表紙で買った本 (連載 91)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




91


THE PICKWICK PAPERS

Charles Dickens



ピックウィック クラブの会員達がイギリスを旅して

そこで起きた出来事が中心に話が進んでゆく。

全体に、さらっと流しているのが特徴だ。

まあ、出版が1837年なので、当時ののどかな感じ

が伝わる。だが、その中にいくつか違う話が

挿入されている。

これがディッケンズの実力で、おもしろおかしく書

いているけれど、まるで 「 こんな風にも書けるぞ! 」

と言っているようだ。

24歳 ( 当時 ) のディッケンズはこの作品 ( 彼の

最初 ) から次々と名作を発表してゆく。



Charls Dickens

The PickWick Papers
( C ) / 2003/ The Modern Library Classics