表紙で買った本 (連載 58)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




58



DON QUIXOTE

CERVANTES


現実と空想が背中合わせのドン・キホーテの魅力は、

やはり ドン・キホーテとサンチョの会話だろう。

ドン・キホーテが狂っているとすれば、サンチョは

最初普通の人、それが次第に狂い始めるてくる。

時間つぶしに彼のナンセンスを聞こうかと人は集ま

ってくるけれど、ドン・キホーテはナンセンスを

売り物にしているわけではない。


血統は受け継がれるもの、品格は手に入れるもの

品格は血統より価値がある

「 blood is inherited and virtue is acquired

and virtue has it value that blood lacks 」

などとも普通にいう。

1615年発表の作品





DON QUIXOTE

(C)CERVANTES

/ penguin classics (C)2003