友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の
あいだに出会った たくさんの本の中から
ポツリ ポツリと 気の向くままに
選んでもらって ご紹介致します。
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LADY CHATTERLEY'S LOVER
当時(1925)英語圏でもとも猥褻な本と言われた
ロレンスの最後の小説”チャタレー夫人の恋人”は
フローレンス(イタリア)で自費出版された。
タイピストが第六章を終え,そのあとタイプを拒んだ
理由は内容があまりにも”いやらしすぎる”
ロレンスのドイツ人妻フリーダとイタリア農夫との
関係を元として書かれたと言われる
(彼は最後彼女の三番目の夫になる)
この本は、イギリスとアメリカで発禁本となり
1959年の裁判で無罪となる迄、海賊版が出回る。
ロレンスはパリのジェイムズ・ジョイスの出版社
シルヴィア・ビッチを訪ね出版を頼むが断られる。
シルヴィア・ビッチは1922年にジョイスの
ユリシイズを出版し彼女の会社
”ジェックスピア・カンパニー”の名を文学史に残すが
ロレンスの出版を拒んだ理由のひとつに
”自分の会社がエロチカの出版社という名前を
貼られたくなかった。”
(I didn’t want to get a name
as a publisher of ertica)
ロレンスは44歳で結核で死亡。
LADY CHATTERLEY’S LOVER
D.H.LAWRENCE
The modern library classics
(C)2001
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