表紙で買った本 (連載 33)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介いたします。




33



the rise and fall of the great powers
/ PAUL KENNEDY



日本はヨーロッパやアメリカなどと比べると地理的に

独立して隣国が陸続きではない。内乱は続いたが

一応、平和国家を保って来た。けれどヨーロッパの

ような隣の国が陸続きであると、小競合いから、

すぐ戦争にという道をたどりやすい。

ハプスブルグ、ナポレオン、ヒットラーと出てくる名前は

ヨーロッパ史にはなじみの深い。彼らは国土を広げ

戦争を続けて来た。けれどそれに伴い人と資金が必要に

なってくる。国が大きくなると人が必要にない戦争が

長引くと人と資金を必要以上に持たなくてはならない。


世界の権力国家は時代とともに変わってきたが

この人と資金という所は昔から不変である。

過去500年を振り返り作者paul kennedyは

世界史をこの本で語る。権力国家は時代の流れ

(the stram of time:ビスマルク)に乗って

経験とカンを生かしてこれからも進んでゆく。




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