表紙で買った本 (連載 30)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介いたします。




30

IBSEN


3 PLAYS IBSEN



イプセンは最初の作品を1849年に

発表したが、誰も見向きもしなかった。

そこで親しい友人がそれを自費で出版したが

これもだめで、そのほとんどは八百屋の

包み紙として使われたという。

代表作の”人形の家”は

女性の権利を描いたもので、従順な女が

独りの人間として目覚め、

人生を始める。(家を出る)


三行半を突きつけられた夫は

オロオロして情けないが

”私はあなたの奥さんには向いていないわ”

( I am no wife for you )

と言い切ってしまう。

彼女はもう前の彼女ではない。



☆ 3 PLAYS BY IBSEN
       


 IBSEN

 c)1879