表紙で買った本 (連載 62)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




62


The way to Paradise

MARIO VARGAS LLOSA


パラダイス ( 楽園 ) を探し続けた画家の

ゴーギャンと、その祖母・トリスタンの人生が

本の中で行き交う。

ゴーギャンは脱文明社会をめざし、より原始的なハイチへ。

トリスタンは、当時 ( 1844年 ) 1日のうち半分以上

働いていた労働者達の労働条件改善、そして、

女性の自立を目指し、

ヨーロッパ、イギリスを走り回っていた。

二人が目指したパラダイスは、一歩一歩彼らの

思い通りに行くように思えた。

けれど、運命には別のプランがあった。


The Way to Paradise

Mario Vargas llosa

( C ) ff / 2003