表紙で買った本 (連載 №144)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




№144



THE ANATOMY OF MELANCHOLY

ROBERT BURTON



ロバート・バートンの ” メランコリイ解剖学 ” は、

1621年に出版された。

彼自身がこのメランコリイに悩まされ、その解決策として

書かれたのではないかといわれている。

メランコリイというのはまた、気のふれた、気狂い、などの類いの

言葉と同じに使われるので、その手の引用も沢山ある。

「 恋のメランコリイ 」 という章もあれば、

「 司教 x メランコリイ 」 というのもある。

引用している本も古典・聖書・医学書、そしてルネッサンス

から、と沢山である。

それらが一冊の本の中にごった混ぜのスープのように

入り込んで複雑な味わいだ。

この本は400年記念出版。



















THE ANATOMY OF MELANCHOLY


Robert Burton

( C )2021 / PENGUIN CLASSICS