友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の
あいだに出会った たくさんの本の中から
ポツリ ポツリと 気の向くままに
選んでもらって ご紹介致します。
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FARMER BOY
Laura Ingalls Wilder
アルマンゾは、父の農場で朝早くから他の兄妹と
一緒に働いている。仕事が少ない時は学校へ。
物語はニューヨークの北部の町。
今から150年前の1月からはじまる。
兄弟は4人で雪の中を歩いて学校へ行く。
もちろん学校といっても、小中高入り乱れての15人前後。
農家の子ども達は冬の時期は仕事が割合少ないので
通学する。教室にはストーヴが1台あり、一昔前の学校の
様子とあまり変わらない。
休み時間になれば、外で雪遊び。
そんな子ども達も、学校から帰ると、牛の乳搾りから
始まり、牛舎での仕事が沢山。
家族全員でやらないと間に合わない。
一番年下のアルマンゾの楽しみは、食事。
とにかく沢山食べる。けれど食事の時、子ども達は、
「 Thank You. 」 しか言うことを許されない。
無言で食事をしなければいけないのだ。
子ども達は、親の顔、態度、話しを見て聴いて育ってゆく。
年中行事も沢山ある。
現代から思うと、本当に休むひまのない程働いている。
そんなアメリカの田舎の一面が、あたたかく、そして
大人から子どもまで読めるように描かれている。
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FARMER BOY
Laura Ingalls Wilder
( C )1933 / Penguin Puffin Books
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