友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の
あいだに出会った たくさんの本の中から
ポツリ ポツリと 気の向くままに
選んでもらって ご紹介致します。
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THE CATCHER IN THE RYE
J.D.SALINGER
思春期。
この、「 子供 」 から 「 子供大人 」 そして
「 大人 」の過程は、人生の中で一番胸がワクワク、
そして悲しい時間だ。
胸がワクワク、それはこれから社会という
大人の世界に足を踏み入れる事で、
悲しいというのは、
子供の世界に別れを告げる事だ。
それをあまり意識せず、気がついたらサラリーマン
になっていた、、、という人達は幸せで、
ほとんどが持っていたものを半分以上捨ててしまう。
それは必要のないものなのかもしれないけれど、
人は自分の持ち物を捨ててしまうと、
本人でいることが難しいのが常だ。
この本の主人公・ホールデンはまさにその真っ直中。
選択を迫られる。
THE CATCHER IN THE RYE
J.D.Salinger
( C ) 1972 / BANTAM BOOK
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