表紙で買った本 (連載 111)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




111








A FAREWELL TO ARMS

Ernesy Hemingway


ヘンリー・テネンテは、第一次世界大戦のイタリア

軍の救急隊に籍を置くアメリカ志願兵。

そこで、イギリス人看護婦 キャサリン・バークレー

と知り合い恋に落ちる。

けれど、訳のわからない戦争に疑問を持ち始める。

” 失われた世代 ” と呼ばれるヘミングウェイの

『 日また昇る 』 に続く戦争物語。

ヘミングウェイ自らの体験と重なって物語は進む。

この後、『 誰がために鐘は鳴る 』 で三部作となる。

失われた世代、と呼ばれたのは、戦争によって

精神を侵され、普通に物事を考えられなくなった

者達のラベルだが、

アメリカはこの第一次世界大戦からずうっと

戦争を続けている。

だから、失われた世代は、何代も何代も

同じく続いている。








A FAREWELL TO ARMS
Ernest Hemingway
( C ) 1977 Grafton Books