表紙で買った本 (連載 101)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介致します。




101


TWENTY THOUSAND LEAGUES UNDER THE SEAS

Jules Verne



自然科学者のアロナクスは

ネブラスカ州から帰ってN.Y. に滞在中だった。

最近、海洋事故が多発し、新聞を賑わせていた。

けれどその原因が誰もわからないという。

きっと海にいるとてつもないモンスターの仕業に

違いないというのが人々の一致するところだった。

イギリス、フランス、そしてアメリカは

原因追求にやっきになっていた。

アナロクスは本国フランスに帰る日、

アメリカ政府から手紙を受け取る。

モンスターの調査船に協力してもらえないか、

という内容だった。

彼は急いで港へ向かう。出発3時間前。



1870年出版の  「 海底2万マイル 」 は、

こうして輝かしいスタートを切る。

サイエンスフィクションの最初の作品といわれている。

自然科学者のアナロクスは調査船に乗り込み、

” とんでもない ” モンスターに出くわす。









Twenty Thousand Leagues Under The Seas
Jules Verne
( C ) Oxford World's Classics, 1988