友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の
あいだに出会った たくさんの本の中から
ポツリ ポツリと 気の向くままに
選んでもらって ご紹介いたします。
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№9
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ＡＬＬ ＴＨＥ ＫＩＮＧ’Ｓ ＭＥＮ
ＡＬＬ ＴＨＥ ＫＩＮＧ’Ｓ ＭＥＮ は
政治色の濃い小説であるがために、
日本ではあまり読まれていないかもしれない｡
けれどその内容は素晴らしい｡独りの政治家を
中心に彼をとり巻く人々がくりひろげる
物語だ｡
（ｆ）ｏｒ ｈｅ ｗａｓ ｌｉｋｅ ｔｈｅ ｃｉｒｃｕｓ ｅｌｅｐｈａｎｔ
ｈｅ ｎｅｖｅｒ ｆｏｒｇｏｔ ａｎｙｔｈｉｎｇ．
（サーカスの象のように彼は物を忘れたためしがない）
と
ｂｕｔ ｔｈｅ ｂｅｓｔ ｌｕｃｋ ａｌｗａｙｓ ｈａｐｐｅｎｓ ｔｏ
ｐｅｏｐｌｅ ｗｈｏ ｄｏｎ’ｔ ｎｅｅｄ ｉｔ．
（最高の幸運はつねにそれを必要としない人達に
起こる）
が おもしろい言い方だった｡
ある時は力で、又ある時は金で人々の
道徳が少しづつくずれ落ちてゆく｡
何故なら、彼らは独りの王の命令で
動いているのだから｡
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ＡＬＬ ＴＨＥ ＫＩＮＧ’Ｓ ＭＥＮ
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（ｃ） １９４６
ＲＯＢＥＲＴ ＰＥＮＮ ＷＡＲＲＥＮ
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