表紙で買った本 (連載 bS)


   友人のとも吉さんは本が大好き。長い外国生活の

あいだに出会った たくさんの本の中から

ポツリ ポツリと 気の向くままに

選んでもらって ご紹介いたします。


   

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        A FOREST JOURNEY 




     映画で観る、 地中海近辺 の 街並みは

     白い石で 家が 建てられ、

     そして 木のドアで、 何か、 パラダイス の 象徴である。



      私は、 この本を読む迄、 何も 不思議には思わなかったけれど

     そこも、 昔は 沢山の木があった。

     けれど 私達人間が、 それを 切りたおしてしまい

     はげ山に してしまった。



      木は切りたおしても、 また、 木を植えれば

     問題は そんなに 大きくならないのに、

     そのままにしておくと、 土が酸化してしまい、

     その状態が 200年 300年 続くと、 もう何も育たない

     土壌になってしまう、 というのである。



      木が 人間の文明のために 使われてきた 話だけれど

     木は何も 言わないで、 いつも そこに立っていた。

     気がついてみると 私達は 地球に生まれて、

     その自然を こわして 死んでゆくのかもしれない。

     (日本語 訳 あり)



A  FOREST  JOURNEY
(c) 1989 / John ・ Perlin
W.W. Norton&Company.INC